簿記3級勉強

十日目
【精算表】
(精算表とは)
 決算整理前残高試算表に決算整理仕訳を加えて、損益計算書貸借対照表を作成するという決算の流れの一連の手続を一覧表にしたもの。
 決算のリハーサルとして利用され、外部に報告する財務諸表(決算書)を作成するための資料として役立つもの。
(8けた精算表) 
 試算表、修正記入(決算整理記入)、損益計算書貸借対照表の各欄が設けられていて、お店の決算手続の流れと経営成績、財政状態の概況を把握できるようになっている。
(精算表の作成の手順)
①決算整理仕訳を行い、その金額を修正記入欄に記入する。
②試算表欄と修正記入欄の金額を、借方同士、貸方同士あれば加算し、貸借逆であれば減算する。
 加減算後、資産・負債・資本の勘定は貸借対照表に、収益・費用の勘定は損益計算書欄に記入。
貸借対照表欄、損益計算書欄の貸借差額で当期純利益を求める。
【帳簿の締め切り】
 当期の帳簿を整理し、翌期に備える。この手続を帳簿の締め切りという
(1)収益・費用の各勘定残高を「損益」勘定に振替える(損益振替)
 ①収益の勘定の振替
 (借)(収   益) ××× (貸)損    益 ×××
 ②費用の勘定の振替
 (借)損    益 ××× (貸)(費    用)×××
(2)当期純利益当期純損失)を「資本金」(資本)勘定に振替える
  (資本振替)
(3)収益・費用の各勘定と「損益」勘定を締め切る。
(4)資産・負債の各勘定と「資本金」(資本)勘定を締め切る。
 資産はいわゆる財産的価値のあるもの、負債はいわゆる債務。
これらと資本は翌期の期首に繰り越すので、次期繰越と記入して帳簿を締め切る。
(5)資産・負債・資本の各勘定の次期繰越高を集めて繰越試算表を作成する。
【財務諸表の作成】
損益計算書の作成)
※注意点
(1)「仕入」(費用)勘定残高は「売上原価」として表示。
(2)「売上」(収益)勘定残高は「売上高」として表示。
(3)貸借差額を「当期純利益」あるいは「当期純損失」として表示。
貸借対照表の作成)
※注意点
(1)「繰越商品」(資産)勘定残高は「商品」として表示。
(2)「貸倒引当金」「減価償却累計額」(資産のマイナス)勘定残高は「受取手形」「売掛金」(資産)や「備品」等の有形固定資産の勘定残高から控除形式で表示。
(3)貸借差額を「当期純利益」または「当期純損失」として表示